ドリルの前に、要るもの。
紙のドリルで時計の読み方を練習させると、たいていの子は途中で飽きます。問題を解くこと自体は身につきますが、机の上で読めても、生活のなかで時計を「使う」感覚にはなかなか結びつきません。
時計の読み方は、「正解を出す力」より「いまの時刻と、これからの予定を結びつける力」が本体です。ドリルは前者を鍛えるのに向いています。後者は、生活のなかで「もう何時?」「お風呂の時間まであとどのくらい?」を一緒に考える時間のほうが育ちます。
ドリル型の練習が悪いわけではありません。でも、時計を見る習慣がない子に、いきなり読ませる練習をしても、とっかかりがありません。ドリルを始める前に、まず「時計はこういう動きをするもの」を見せておくと、紙の上の文字盤が何を表しているのかが分かるようになります。