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ドリルをはじめる前に。

時計のドリルは、時計が動いているところを見せてからのほうが、進みやすくなります。

「ドリルをはじめる前に。」のタイトルとともに、自動回転モードで針が回る午前・午後 2 枚の文字盤が並ぶタブレット画面 — 知育時計ふたときアプリの記事ヒーロー画像

「時計の練習」と聞くと、紙のドリルや問題集を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれど、時計はそもそも道具です。道具の使い方は、机の上で覚えるより、動いているところを見て、触ってからのほうが早く入ります。ドリルはそのあとでも間に合います。

01

ドリルの前に、要るもの。

紙のドリルで時計の読み方を練習させると、たいていの子は途中で飽きます。問題を解くこと自体は身につきますが、机の上で読めても、生活のなかで時計を「使う」感覚にはなかなか結びつきません。

時計の読み方は、「正解を出す力」より「いまの時刻と、これからの予定を結びつける力」が本体です。ドリルは前者を鍛えるのに向いています。後者は、生活のなかで「もう何時?」「お風呂の時間まであとどのくらい?」を一緒に考える時間のほうが育ちます。

ドリル型の練習が悪いわけではありません。でも、時計を見る習慣がない子に、いきなり読ませる練習をしても、とっかかりがありません。ドリルを始める前に、まず「時計はこういう動きをするもの」を見せておくと、紙の上の文字盤が何を表しているのかが分かるようになります。

02

まず、動いているところを見せる。

1 日で、約 24 秒。1 時間が、約 1 秒。

アナログ時計の針は、ふだんとてもゆっくり動きます。長針は 1 分で 1 目盛り、短針は 1 時間かけて 1 目盛り。じっと眺めても、子どもの目にはほとんど止まって見えます。動いていることが分かっていないと、文字盤の数字も針の位置も、「気まぐれに変わるもの」のままです。

知育時計ふたときアプリの自動回転モードは、1 日を約 24 秒で進める早送りです。1 時間が約 1 秒。針が右回りに進み、背景の太陽と月が昇って沈み、空の色が朝 → 昼 → 夕 → 夜と移り変わる ── アニメーションとして、時計の動きをそのまま目で追えます。

使い方は、画面左上のモード切替ボタン( )から「じどう」を押すだけ。何回か一緒に眺めて、「短い針がゆっくり、長い針が速い」「上に来たら 12」が体に入ってからドリルに進むと、紙の上の文字盤も、動きの一瞬を切り取ったものとして読めるようになります。

03

「次に来る時間は、何時だ?」

回っている途中で、タップ。

自動回転が走っているあいだに、画面をどこかタップすると、針はその場で止まって自由回転モードに切り替わります。この止め方が、そのまま出題になります。

回っている針を見ながら、「次に来る時間は、何時だ?」と声をかけて、好きなタイミングでタップ。止まった針を、一緒に読む。どのタイミングで止まるかは大人にも分からないので、問題を用意しなくても勝手に出題されます。難しい時刻が出たら、そのまま止めたまま「みじかいはりは、どこの数字?」「ながいはりは?」と分解してください。

もう一度「じどう」に戻すと、針は止めたところから続きます。現在時刻に戻ったりはしません。だから次に止まるのは、さっきより後の時刻です。出題が時間順に進むと、前の答えが次の手がかりになります。「さっきは 3 時 20 分だったね。あれからちょっと進んだから…」と、時刻を単独で読むのではなく、進んだぶんとして読めます。

回転の向きと時間の進み方を覚えながら出題を受けられるので、飛び飛びに出るより手がかりが多くなります。朝から夜まで、少しずつ止めながら一周ぶん読んでいくと、それだけで一日ぶんのドリルです。区切りのいいところまで来たら、そこで終わりにしても大丈夫です。

  1. 01. 「じどう」で回す (1 時間が約 1 秒)
  2. 02. 画面をタップして止める (自由回転モードに切り替わる)
  3. 03. 止まった針を、一緒に読む
  4. 04. もう一度「じどう」に戻す (針は止めたところから続く)

「とけい」や「たいむ」に切り替えると針は現在時刻に戻ります。時間順に進めたいあいだは、「じどう」と「じゆう」の行き来だけにしてください。

04

「これは、なんじぃぃぃーーー……っだ?」

速く回して、ゆっくり、ピタッ。

もうひとつ、自由回転モードだけで遊べる当てっこがあります。自由回転モードでは、画面のどこを触ってスライドしても針が回ります。指を速く動かせば大きく回り、ゆっくり動かすと細かく動く ── 指の速さで、進む量が変わります。

そこで、「これは、なんじぃぃぃーーー……っだ?」と言いながら、画面を素早くスライドして針を高速で回します。声が伸びているあいだはぐるぐる、「っだ?」に近づいたら指をゆっくりにして、狙った時刻の手前でそっと離す。慣性はないので、指を止めればその位置で止まります。どこで止まるかは、自分の指次第です。

次の分のほんの手前で離せると、針がその分へビヨンッと跳ねて収まります。ぴったりに入ったときの手触りが気持ちよくて、何回も回したくなる。大人が回して子どもが読む、子どもが回して大人が読む ── どちらでも遊べます。

05

色で見つけて、数字で答える。

子どもに時計を「読み上げさせる」と、たいてい固まります。「いま何時?」と聞かれて、すぐ「3 時 25 分」と答えられる子は、もうかなり進んだ段階です。最初は、もっと手前の言葉から始めます。

「みじかいはり、どこの色?」「むらさき!」── まずは指差しで、針が指している色を答えてもらう。色が言えたら、「むらさきのところの数字は、なに?」と、色から数字へ橋を渡してあげてください。色は手がかりであって、目的地は数字です。

数字をすっと答えられるかで、子どもが文字盤を「右回りに並んだ数字の輪」として捉えられているかが見えてきます。読み上げを急がず、色で見つけて数字で確かめる ── 小さな往復のなかで、読みのレールが少しずつ伸びていきます。

06

紙のドリルに進むときは。

動きが分かって、当てっこも回せるようになったら、紙のドリルは急に進みます。書き込む練習は紙のほうが向いていますし、鉛筆で針を描くと、針の長さの違いも手で覚えます。

印刷して使える時計のプリントも置いてあります。時計学習プリント素材集には、そのまま印刷できるサンプル PDF と、06:00〜21:00 を 15 分刻みで並べた文字盤の ZIP (カラー版 / 白黒版) があります。アプリの画面をそのまま 1 枚に印刷する方法も同じページに書いてあります。アプリで見ていた文字盤と同じ見た目のまま紙に移れるので、読み替えの手間がありません。

紙に移ったあとも、時計を一緒に見る時間は続けてください。朝の支度、お風呂の時間、寝る時間。「あと 10 分で出るよ」と言うとき、時計のどこを指差せば「あと 10 分」が見えるか、一緒に確かめる。ドリルで身につけた読みが、「時計と一緒に時間を組み立てる力」に変わっていきます。

GUIDE

親子で読み方を育てる

「だいたい読み」から「きっちり読み」まで、設定の切り替えと声かけ例を 6 つのステップにまとめてあります。

親子の会話 6ステップを見る

試しに、開いてみよう。

ドリルの前に、まず動いているところを見せる。止めて時間順に出題して、指でぐるぐる回して当てっこして、それから紙に進む。順番を入れ替えるだけで、時計の練習はだいぶ楽になります。

ふたときアプリは、ブラウザで開くだけ。アカウント登録もインストールも要りません。「じどう」を押して、1 日の早送りを一緒に眺めるところから、はじめてみてください。

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