まる × すっきり
まずは、だいたいで。
文字盤のまるいバッジだけ見せて、分を消した最小構成。針が どのまるバッジに近いか で、いま何時頃かを知る。
アナログ時計を見慣れていない子は、針が動いている姿をまだ視覚的に捉えられていないことがあります。1日を約24秒で進める自動回転モードで、針の動きを目で追えるようにしました。
自動回転モードは、1 日を約 24 秒で進めます。背景の太陽と月がゆっくり昇って沈む。ぱっと見は止まっているように見える時計が、ずっと右回りに動き続けている — それが時間という、目に見えないものの、見える姿です。
同じ文字盤の上を、二本の針はちがう速さで走っています。追いかけっこをしているように見えても、それぞれの走る速さは、いつも一定。気まぐれに速くなったり、ふいに止まったりはしません。「速い・遅い」のちがいはあっても、走るペースは変わらない — そのリズムを、言葉で教えるより先に、針の動きそのものから感じ取ってほしいからです。
子どもにとって、同じ日に「8時」が1日に2回あるのは不思議な事実です。知育時計ふたときアプリはAMとPMを左右に並べて同時表示することで、1日にAMとPMが1回ずつあることを目で見て分かるようにしました。
時計は、午前と午後、二つで一日を作っています。ふつうは一枚の文字盤に重ねられて、見える顔は一つだけ。知育時計ふたときアプリは、その二つをそっと並べて見せます。自由回転モードの「かさねる / わける」で、二枚を重ねたり分けたり — 時計の姿を、操作で確かめられます。AM / PM のバッジを長押しすれば、主画面のまま、見えていない側の盤がちらっと顔を出します。
「短い針は近くを指す、長い針は遠くまで届く」— この教え方が、子どもには分かりやすいと考えました。知育時計ふたときアプリは分の目盛りを外側に、時の数字を内側に配置しています。針の役割を見つけやすくするために、情報量を段階的に増やしたり減らしたりできる設計にしています。
ボタンを年齢別に分けたりはしません。できる子にはどんどんくわしく、まだの子にはぜんぶ丸いバッジで。情報を足して、また引いていく — その子にちょうど合う姿を、その子のペースで探してください。
まずは、だいたいで。
文字盤のまるいバッジだけ見せて、分を消した最小構成。針が どのまるバッジに近いか で、いま何時頃かを知る。
分も、ちゃんと。
外周に 1〜60 の分数字が現れます。短いはりと長いはりの役割がはっきり見えて、時計の読み方の本番へ。
分数字なしでも、読める。
最終的にはここ。分数字を消しても、短針と長針の位置だけで時刻が分かる。ほんとうに読めるようになった姿。
年齢の目安と声かけ例は、ガイドにまとめています。
針を狙えない小さな子の指でも、画面のどこを触っても時計が回せる自由回転モード。
自由回転モードでは、針を狙わなくていい。画面のどこを触ってドラッグしても、時計がくるりと回ります。小さな子の指でも、思ったぶんだけ針が動く手触りです。
スマホでも、片手でくるり。
回した時刻に、ちいさな予定を。
針を掴まなくていい。画面のどこでも、指を動かせば時計が回ります。
回した時刻に、朝ごはんやおふろといった予定も置けます。一日の流れが、時計の上に並びます。
自動回転も、自由回転も、針は右回りのみ。 戻そうとしても、戻りません。他の知育時計には左回しできるものもありますが、知育時計ふたときアプリは右回りだけに固定しました。アナログ時計の規則性を、最初から右回りだけで覚えてほしいからです。
※ 細かく調整したいときのために「1分戻す( )」ボタンを用意しています。
色は、時刻のくぎりを見分けやすくするための補助線です。算数の補助線と同じで、読めるようになったら不要になります。そこに可愛い要素を少し加えました。6種類のパレットから選べます。
補助線は、いつか卒業するためのものです。けれど卒業するまでの間、この区切りは別の使い方もできます。「あと4区切り進んだらおやつだよ」「あおのとこに針が来たら出発」のように、まだ時計を読めない子でも、色のくぎりを「時間の量を数える単位」として使えます。色そのものに意味を覚えさせるのではなく、数えるための補助線として渡してあげてください。
12時間ぜんぶ違う色。隣り合う時刻がくっきり分かれて見えるメイン配色。
※ アプリ起動時のデフォルト配色です。
24時間表記のアナログ時計を「0始まり」にしてしまうと、それはもうアナログ時計ではなく別の何かになってしまいます。知育時計ふたときアプリは12を常に真上に固定し、PM側を13〜23の数字で表すことで、アナログ時計の姿を保ったまま24時間を表示します。
デフォルトは 24 時間表記。12 時間は設定で選べます。0 や 24 を出さず 12 だけは変わらない 少し特別な見た目です。PM の盤には 13、14、15… と 23 まで大きな数字が並び、朝見ても夕方見ても、12 はいつも真上。AM と PM の切り替えは、その真上の 12 でパッと切り替わります。生活の真ん中を示すアンカーとして、12 だけは動かない設計です。
時計を読む練習だけでなく、毎日使う道具にするための機能。やったことを文字盤に残したり、これからの予定を先に置いたりできます。
「できごと」メニューから、あさごはん・おふろ・ねるじかんといったアイコンを選んで、時計の上の好きな時刻に置けます。終わったときに置けば、もう済ませた「できごと」のスタンプ。未来に置けば、これからやる「できごと」、つまり予定のスタンプ。針が予定の時刻に届くと、小さくポヨンポヨンと跳ねてくれます。
朝ごはんを食べた時刻にスタンプ。お風呂に入った時刻にスタンプ。一日の終わりには、文字盤の上に今日の足あとが並びます。「もう済ませた」を時計の上に積み重ねていく遊びかたです。
ねるじかんを先に置いておくと、針がそこに届く付近で、ポヨンポヨン、と跳ね続けます。「あと何分?」を、子どもが自分から時計を見に来るきっかけになります。
「もう済ませた」を置く体験は、ひとつの行動が終わった節目を、針の位置といっしょに目で覚える体験になります。「これからやる」を置く体験は、次の行動が始まる節目まで、針が届くのをいっしょに待つ体験になります。 知育時計ふたときアプリが見せたいのは、針の動きだけでなく、生活の節目ひとつひとつに針が立ち会う、その姿そのものです。
ほかの知育時計と違い、ふたとき時計が意図的に避けている設計がいくつかあります。その判断と理由をまとめます。
端末を横向きにするとAMとPMが左右に、縦向きにすると上下に並びます。スマホでもタブレットでもPCでも、画面サイズに応じて最適なレイアウトに。
設定は端末の中にだけ残ります。アカウント登録不要、広告なし、個人を特定するような追跡もありません。Googleフォントもコード内から取り除いています。
描画は最軽量級の SolidJS。グラフィックはSVG。新しいデバイスを買わなくても、家で眠っているタブレットを壁掛け時計として活かしてください。
ソースコードは GitHub で公開しています。
「あおのとこになったら出発だよ」と予告。自由回転で「あと色がふた区切りすぎたら出るよ」と一緒にカウントダウン。
そらのいろパレットなら、今の「空の色」が時計にもそのまま。「お空が暗くなってきたら歯磨き」が目で分かります。
「らんだむ」ボタンで15分刻みの時刻をランダム出題。親が読み上げ、時計の針の位置から時刻を答えるゲームに。
知育時計ふたときアプリについて、保護者の方からよく寄せられそうな質問に先に答えます。
正直に書きます。まだ作者の子(N=1)でしか試していません。
その子の場合、5歳のときに使い始めました。デジタル時計は読めていたのですが、保育園で周りの子がアナログ時計を読めて書けるのに自分だけ読めないと、ずいぶん落ち込んでいた時期です。知育時計ふたときアプリを使い始めて4日ほどで、このアプリを使ってなら読めるようになり、もう落ち込んでいたことも忘れてしまったようです。「実はもう知っていたのではないか」と疑うほどの吸収の早さでした。
ここから推測できるのは、デジタル時計で時刻の概念は分かっているのに、アナログ時計の仕組みだけが見えていない子には、知育時計ふたときアプリの効き目が早いかもしれない、ということです。ただし、これも作者の子1人での話なので、まだ確かなことは言えません。
今は「時計に興味を持ち始めた頃から試してみてください」としか書けません。子どもの理解度に合わせて時計の情報量が調整できる作りになっているので、合わなければ画面構成を変えてみてください。
知育時計ふたときアプリは、親子の会話を促す道具として設計しています。「まる × すっきり」で時計の存在に慣れ → 「くぎり × くわしく」で分の仕組みへ → 「くぎり × すっきり」で分数字なしでも読めるように、の 3 ステップで進めるのがおすすめです。会話例つきの詳しい使い方は、使い方ガイドにまとめています。
完全無料です。アカウント登録も、アプリ内課金も、広告も、個人を追跡する仕組みもありません。ブラウザで開けばそのまま使えます。
このアプリは、もともと自分の子のために作った知育時計です。思いがけず短期間で時計が読めるようになったので、その副産物をおすそわけのつもりで配信しています。futatoki.app のドメイン維持費はかかっていますが、気にしていません。
営利・非営利を問わず、クレジット表記なしで自由にご利用いただけます。授業での投影、配布資料への掲載、ブログ・SNSでの紹介、保護者へのURL/QR共有、教員研修での利用——すべて事前の許可は不要です。
はい、インストール可能なので、ホーム画面に追加すればオフラインで起動・動作します。Wi-Fi や電波のない車内でも、時計として機能します。
はい、ブラウザで開けばそのまま動きます。「自由回転モード」では、針を狙わなくても画面のどこを触ってドラッグしても時計が回ります。PC でもタブレットでもスマホでも、同じように動かせます。(自由回転モードは 3 分間操作がないと、自動的に時計表示に戻ります。)
最新のブラウザ(Chrome、Safari、Edge など)が動く端末なら、スマホ・タブレット・PC のどれでも使えます。使わなくなったタブレットがあれば、ホーム画面に追加してフルスクリーン起動し、立てかけて壁掛け時計として使うのもおすすめです。
AM と PM を左右に並べて午前・午後の読み替えが一目で見える、画面のどこをドラッグしても針が動く、「かさねる / わける」でふだん重なっている時計の正体を切り替えられる、一時間ごとの色で時刻のくぎりが見やすい — これらは現実の時計では難しい、アプリだからできる表現です。
「自由回転モード」の「らんだむ」ボタンで、15 分刻みのランダムな時刻が出題されます。親が「なんじ?」と読み上げて、お子さんが針の位置から時刻を答える、シンプルなクイズ形式のゲームとして使えます。指で勢いよくぐるぐる回して、止めたところで「これは何時?」と当てっこする遊び方もできます。
できません。
これは設計上の意図的な選択です。「かさねる / わける」は操作で時計の仕組みを確かめるためのもので、ふつうの時計のように1枚の文字盤を中央に置いた状態を、定常の表示モードとして用意していません。
それを望むのが大人なら、申し訳ありません。我慢してください。
それを望むのがお子さん本人なら、それはこのアプリの卒業のタイミングです。知育時計ふたときアプリは、お子さんが時計を読めるようになるまでの道具として作りました。読めるようになったあとは、町の壁の時計や、腕時計や、ほかの時計アプリが、待っています。